ホームページ用の撮影会をしました!

5月31日、西東京市の伏見公園で初めて役員たちが集まり、ホームページ用の写真撮影が行われました。理事長の木村さんの声かけによって立ち上げられた「ブループレートプロジェクト」ですが、実はこの日、5人が顔を合わせるのは初めて。

左から渡辺さん、鈴木さん、木村さん、萩原さん、シングさん
左から渡辺さん、鈴木さん、木村さん、萩原さん、シングさん

前日から雨が降り続き、あわや中止か…と、撮影が危ぶまれましたが、この日の天気は曇り。時折曇り空の合間から晴れ間も見え、撮影にはもってこいの天気に。
一人ひとりのポートレートと集合写真の撮影…の様子をさらに撮影する、というめずらしい試み。カメラマン二人によるダブル撮影が行われたのです。

肩を組んで、ワイワイ楽しそうな雰囲気!
どれどれ…?とカメラを覗き込みに。この日初対面とは思えない一体感ぶり
カメラマンは西東京市で活躍中の中村さん

スマホ撮影での「映え写真」にあふれている時代ですが、やはりプロが撮影した写真というものは別格。その人柄やその時の空気感をうつし出すのだな、と思わせます。
大人の男性5人ということで、TEAM NACS的な楽しげな雰囲気…ですが、空き家問題への意見を聞くと、皆さん表情は変わり、それぞれに想いを語ってくれました。

目次

空き家はまた価値のあるものに生まれ変われる!

木村さんの熱意から、このプロジェクトは発足しました。ただ副理事長の鈴木さんは、木村さんにこの話をされた時、最初は役員の誘いを断ったと言います。

今回の参加は自身にとって挑戦。「ワクワクしています」と話す、鈴木さん

「最初はお断りしたんですけど、やっぱり挑戦すべきだなぁと思って。その後すぐ電話してお受けしたんです。僕の会社でも中古物件をリフォームして販売したりしていますが、放置されている空き家って、なんでこのままにしてるんだろう…と日頃から思っていました。自分だったら、また価値のある物にできるんだけどなぁって。そういう想いもあって、『これは挑戦するべきだ』と自分の中で確信に変わったんです」

同じように副理事長の萩原さんは、中古戸建ての新たな価値を見出したいと考えています。

カメラマンおすすめの顔のストレッチにより…
表情もバッチり!の萩原さん。「あまり高くない費用で、誰もが自分らしい家を持てるようになるといい」と話す

「これからの時代、中古の戸建て、中古住宅ってキーワードだと思っていて。ちょうど自分もそういう事業に取り組んでいきたいなって思っていたところで。空き家っていっても色々なパターンがあって、建て替えしか選択肢がないと思っていた物件が、実は生かしながら最低限のリフォームで全然新しくなってしまうということはあり得るので」皆から疎まれがちな空き家ですが、二人の話からも、そのビジョンを持ってすれば、新たな価値に生まれ変わる可能性を感じます。

空き家の可能性ってもっとあるよね!?…から、はじまる。

木村さんは、また別の角度から空き家の活用を考えていました。その跡地利用について、市や民間企業の協力を得ながら、公衆トイレを作ったり、共有シェルターや球技などができる空き地(Potrero※)などのアイデアを出しています。理事の渡辺さんも、また違う可能性について話してくれました。
※スペイン語で空き地のこと。スペインやアルゼンチンなどでは、まちの中にサッカーなどの球技が自由にできる空き地があるのだそう。

空き家を住宅以外の活用も目指せる、という視点が面白いと語る渡辺さん

「私も犬を飼っているんだけど、コロナ禍でペット飼う人が増えたんですよね。だから空き家を利用して、ペットホテルみたいなものを作っても面白いなと思って」
同じく理事のシングさんは、放置されている空き家の危険性についても話しています。

プロジェクトのステッカーを持つシングさん。
出身のインドでは、コンクリート建造物が多いこともあり、空き家は少ないのだそう。

「東京や埼玉でも、ブロック塀が高いところはまだまだありますよ。昔の万年塀が残っていたり、大谷石で簡単に作られている塀とかが劣化してきていて、危ない場所はありますよね。姪っ子がうちによく遊びに来るので、そういう空き家が気軽に遊ぶための小さい公園だったり、子どもが遊べる施設に変わるといいなぁと思っています」

例えば少しでも危険がある空き家が、子どもたちの通学路にあるとしたら…。地震も多い中、まちに住む人たちが、安全で安心に暮らせることを目指したいですよね。そのためには個人の問題だから…と目を背けるのではなく、社会全体で解決していく必要があるのだと改めて感じました。

あれは何でしょう…? 撮影時に気になったアイテムたち。

写真を見て、同じピンバッジをつけていたことにお気づきの人もいたのでは…?
これは前職グラフィックデザイナーの木村さん自身がデザインした、ピンバッジとステッカーです。撮影前に皆さんに配り、好評のようでした。(ステッカーは、会員になると、もらえるのだそうです!)

最後に

緑に囲まれ、気持ちの良い屋外では終始ポジティブな話につつまれ、良い雰囲気の中で撮影会は終了しました。個人的には写真を撮ることって、重々しいことのように思っていましたが、気持ちが引き上げられ、モチベーションアップにもつながるのではないかと感じました。空き家は社会問題になりつつあるけれども、今回皆さんに話を聞き、様々な解決策に展開できる可能性に満ちているし、アイデア次第で、まちのプラスαをつくることもできる。地域のつながりも強くなるのではないかと思いました。

あとがき…

今回撮影前に集合した場所は、鈴木さんのオフィスのカフェスペース。すぐ目の前が公園で、柔らかな日差しが差しこむ、ステキな場所です。普段はレンタルスペースやコインを購入して利用できるセルフカフェコーナーとして、地域の人にも開放しているのだそうです。空き家をレンタルスペースやシェアスペースとして活用させることもできるかも…と考えると、空き家が人と人を結ぶきっかけになることもあるかもしれません。

今回の集合場所は…


株式会社ライフスタイルクリエイト
〒202-0021 東京都西東京市東伏見1-14-6
フリーダイヤル:0120-43-2115
TEL:042-467-2115 FAX:042-466-3477
1Fテイクアウトカフェコーナー、レンタルスペースとして利用できる他、
3Fレンタルスペース、シェアキッチン、レンタルキッチンも利用可能。(平日1H1200円~、土日祝1H1500円~)

(執筆/きむらめぐみ、写真/寺澤洋次郎)

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この記事を書いた人

木村壮人 空き家ディレクター

空き家問題を解決するためには、空き家に対する理解を深め、関心を喚起することが重要だと考えています。
具体的には、「所有者にきっかけを与え、わかりやすいデザインを通じて空き家を見直すこと」が、空き家問題解決への緒になるのではないでしょうか。自治体や空き家事業の団体、企業、近隣の方々と協力しながら、空き家問題解決のミッションをクリアしていきたいと思っています。そして、より住みやすく、次世代が安心して暮らせる街になってほしいと願っています。

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